
ストリートファッションを楽しむ上で、定番ブランドを知ることは、自分らしいスタイルを確立するための重要な第一歩です。数え切れないほどのブランドが存在する中で、なぜ特定のブランドが「定番」として長年支持され続けているのでしょうか。
定番ブランドには、単なる流行を超えた普遍的な魅力があります。それは、確かな品質、時代を超えるデザイン、そして深い文化的背景に裏打ちされています。これらのブランドを理解することは、ストリートファッションの本質を知ることにも繋がります。
本記事では、アメリカ、日本、ヨーロッパの各地から生まれた定番ストリートブランドを徹底解説します。それぞれのブランドが持つ歴史や哲学、代表的なアイテム、そしてどのように自分のスタイルに取り入れるべきかまで、詳しくご紹介していきます。あなたのワードローブに加えるべき一着を見つける手がかりとなれば幸いです。
ストリートファッションにおける「定番ブランド」とは
「定番ブランド」と聞いて、あなたはどのようなブランドを思い浮かべるでしょうか。定番ブランドとは、単に知名度が高いだけではなく、時代を超えて支持され続け、ストリートファッションの文化に深く根ざしているブランドのことを指します。
定番ブランドと、一時的に話題になるトレンドブランドとの最も大きな違いは、その「持続性」にあります。トレンドブランドは、SNSでの話題性やインフルエンサーとのコラボレーションによって一気に注目を集めますが、数年後には忘れ去られることも少なくありません。一方、定番ブランドは10年、20年、時には30年以上にわたって愛され続けています。
では、なぜ定番ブランドは長く愛されるのでしょうか。第一の理由は「品質」です。定番として認められるブランドは、素材選びから縫製まで妥協せず、長く着用できる耐久性を持っています。安価なファストファッションとは一線を画す、確かな作りが特徴です。
第二の理由は「デザインの普遍性」です。奇をてらった派手なデザインではなく、シンプルでありながら個性的、そして時代を超えて着られるデザイン哲学を持っています。10年前の定番アイテムを今着ても、決して古臭く見えないのは、この普遍性があるからです。
第三の理由は「文化的背景」です。定番ブランドの多くは、スケート、ヒップホップ、パンク、サーフィンといった特定のカルチャーと深く結びついています。単なる服を売るのではなく、ライフスタイルや価値観を提供しているのです。だからこそ、そのカルチャーに共感する人々から、世代を超えて支持され続けています。
定番ブランドを知り、理解することは、表面的なトレンドに流されない、自分だけのスタイルを確立するための強固な基盤となります。それでは、具体的にどのようなブランドが定番として君臨しているのか、地域別に見ていきましょう。
アメリカ発:ストリートカルチャーの本流ブランド
アメリカは、ストリートファッション発祥の地として、数多くの定番ブランドを生み出してきました。ヒップホップ、スケート、サーフといった多様なカルチャーが交差するアメリカだからこそ、それぞれの文化を代表するブランドが確立されたのです。
Supreme(シュプリーム)は、まさに「ストリートファッションの王様」と呼ぶにふさわしいブランドです。1994年にニューヨークでジェームス・ジェビアが立ち上げたSupremeは、スケートボードカルチャーをベースにしながらも、アート、音楽、ファッションを融合させた独自の世界観を確立しました。毎週木曜日の新作リリース、限定生産による希少性、そして予想を超えるコラボレーション。これらの戦略は、ストリートブランドのビジネスモデルを変革しました。特に赤地に白文字の「BOXロゴ」は、ストリートファッションを象徴するアイコンとなっています。
Stussy(ステューシー)は、西海岸のサーフカルチャーから生まれた伝説的ブランドです。1980年代初頭、ショーン・ステューシーがサーフボードに入れていた手書きのサインをTシャツにプリントしたことから始まりました。サーフィンとスケート、そしてヒップホップの要素を融合させたStussyのスタイルは、「インターナショナル・トライブ・オブ・ステューシー(Stussy Tribe)」というコミュニティを世界中に広げました。特徴的な手書き風のロゴは、ストリートファッション史に残る名デザインの一つです。
Carhartt WIP(カーハート・ワーク・イン・プログレス)は、アメリカのワークウェアブランドCarharttのヨーロッパラインとして誕生しましたが、今やストリートファッションに欠かせない存在です。元々は1889年創業の労働者向けワークウェアブランドでしたが、その頑丈な作りとシンプルなデザインがヒップホップアーティストやスケーターに支持され、ストリートシーンに浸透しました。特にダックキャンバス生地を使用したジャケットやパンツは、タフでありながらスタイリッシュな定番アイテムです。
The North Face(ザ・ノース・フェイス)は、本来はアウトドアブランドですが、ストリートファッションにおいても絶大な人気を誇ります。1966年にサンフランシスコで創業したこのブランドは、過酷な環境に耐える高機能なアウトドアウェアを開発してきました。1990年代にヒップホップアーティストたちが着用し始めたことで、ストリートシーンに定着します。特にヌプシジャケットやマウンテンジャケットは、機能性とファッション性を兼ね備えた名作として知られています。
Nike・Jordan Brand(ナイキ・ジョーダンブランド)は、スニーカーカルチャーの中心的存在です。特にマイケル・ジョーダンのシグネチャーモデルであるエアジョーダンシリーズは、バスケットボールシューズの枠を超え、ストリートファッションの重要なアイテムとなりました。1985年に発売されたエアジョーダン1から現在に至るまで、毎年新作がリリースされ続け、コレクターズアイテムとしても高い価値を持っています。Nike SBラインはスケートボードカルチャーに特化し、また別の支持層を獲得しています。
これらのアメリカ発ブランドは、それぞれ異なるカルチャーを背景に持ちながらも、ストリートファッションの基盤を築き上げてきました。
日本発:世界を魅了する裏原系ブランド
日本のストリートファッションシーンは、1990年代から2000年代にかけて世界的な注目を集め、「裏原系」と呼ばれる独自のジャンルを確立しました。東京の原宿・裏原宿エリアから生まれたこれらのブランドは、アメリカのストリートカルチャーを吸収しながらも、日本独自の美意識とクラフトマンシップを融合させ、逆に世界のストリートファッションに影響を与える存在となったのです。
A Bathing Ape(ア・ベイシング・エイプ、通称BAPE)は、日本のストリートファッションを代表するブランドです。1993年、NIGO®(ニゴー)によって設立されたBAPEは、独創的なカモフラージュ柄「ABCカモ」、猿の顔をモチーフにした「エイプヘッド」、そしてサメの口をデザインした「シャークパーカー」など、唯一無二のアイコニックなデザインを生み出しました。少量生産と高価格設定という戦略により、希少性と高級感を同時に演出し、世界中のファッショニスタから支持を集めています。BAPEのアイテムは、着用する人のステータスシンボルともなっています。
NEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)は、1994年に滝沢伸介によって立ち上げられた、バイカー文化とミリタリーテイストを融合させたブランドです。アメリカのモーターサイクルカルチャーに影響を受けながらも、日本ならではの細部へのこだわりと高品質な素材使いで、独自の世界観を構築しています。ブラックを基調としたダークなトーンと、スカルやクロスボーンといったモチーフが特徴的です。大人のストリートファッションとして、30代、40代からも絶大な支持を得ています。
WTAPS(ダブルタップス)は、西山徹が1996年に設立した、ミリタリーをベースにしたストリートブランドです。ブランド名は軍事用語で「確実に命中させる」という意味を持ち、その名の通り、本格的なミリタリーウェアのディテールとストリートファッションのセンスを確実に融合させています。実際のミリタリーアイテムを徹底的にリサーチし、素材や縫製にこだわり抜いた製品作りは、多くのファンから「本物志向」として高く評価されています。MA-1ジャケットやカーゴパンツなどの定番アイテムは、シーズンを超えて愛され続けています。
UNDERCOVER(アンダーカバー)は、高橋盾が1990年に設立した、アートとファッションの境界線を曖昧にするブランドです。パンクロックやカウンターカルチャーからインスピレーションを得ながらも、詩的で哲学的なメッセージをデザインに込めています。毎シーズン設定されるテーマは深い物語性を持ち、単なる服ではなく、着る人に思考を促す作品として提示されます。ストリートブランドでありながら、パリコレクションにも参加するなど、ハイファッションとストリートの橋渡し的存在でもあります。
visvim(ヴィズヴィム)は、2000年に中村ヒロキが立ち上げた、クラフトマンシップを極限まで追求したブランドです。ネイティブアメリカンの文化、ヴィンテージウェア、日本の伝統的な染色技術など、世界中の職人技術を現代のストリートウェアに昇華させています。一着一着が手作業で丁寧に作られ、使用する素材も天然染料や希少な生地にこだわるため、価格は高額ですが、それに見合う価値を持つアイテムとして、本物志向の大人から支持されています。
日本発のこれらのブランドは、アメリカのストリートカルチャーを単に模倣するのではなく、日本独自の感性と職人技術を加えることで、世界に誇るストリートファッションを確立しました。
ヨーロッパ発:洗練されたストリートブランド
ヨーロッパのストリートブランドは、アメリカや日本とは異なる独自の進化を遂げてきました。特にイギリスとイタリアから生まれたブランドは、ヨーロッパならではの洗練された美意識と、革新的なテクノロジーを融合させた独特のスタイルを確立しています。
Palace(パレス)は、2009年にロンドンのスケーターであるレヴ・タンジュによって設立された、比較的新しいながらも既に定番の地位を確立したブランドです。ロンドンのスケートシーンから生まれたPalaceは、Supremeと並び称されることも多いですが、イギリス特有のユーモアとアイロニーを効かせたデザインが特徴です。三角形のロゴ「トライファーグ」は、あっという間にストリートファッションの新しいアイコンとなりました。adidasとの長期的なパートナーシップも、ブランドの地位を確固たるものにしています。
Stone Island(ストーンアイランド)は、1982年にイタリアで誕生した、テクノロジーとファッションを融合させた革新的なブランドです。創業者マッシモ・オスティは、軍用素材や産業用生地をファッションに取り入れることを得意とし、独自の染色技術「ガーメントダイ」を開発しました。この技術により、同じアイテムでも一点一点微妙に異なる色合いが生まれ、唯一無二の製品となります。左腕のコンパスバッジは、品質と革新性の証として世界中で認識されています。フットボールカルチャーとの強い結びつきもあり、ヨーロッパを中心に熱狂的なファンを持っています。
Carhartt WIPについては前述しましたが、実はヨーロッパで独自に発展したラインです。アメリカのオリジナルCarharttとは別に、ヨーロッパ市場向けにデザインされたアイテムを展開しており、よりファッション性を重視したアプローチが特徴です。ワークウェアの堅牢さを保ちながら、ヨーロッパのストリートシーンに合わせたスリムなシルエットやカラーバリエーションを提供しています。
C.P. Company(シーピーカンパニー)は、Stone Islandと同じマッシモ・オスティが1971年に創設したブランドで、機能美を追求した革新的なデザインが特徴です。特に「ゴーグルジャケット」は、フードにゴーグルが付いた独創的なデザインで知られ、ブランドを象徴するアイテムとなっています。軍服や作業着からインスピレーションを得ながら、都市生活に適応させた機能的なウェアを提案し続けています。
ヨーロッパ発のこれらのブランドは、アメリカや日本とは異なる視点から、テクノロジー、機能性、そして洗練された美学をストリートファッションに持ち込みました。
スポーツブランドのストリートライン
スポーツブランドとストリートファッションの関係は切っても切れません。もともと競技用に開発されたアイテムが、その機能性とデザイン性の高さから、ストリートシーンに取り入れられ、今や多くのスポーツブランドがストリート専門ラインを展開しています。
adidas Originals(アディダス オリジナルス)は、adidasのスポーツパフォーマンスラインとは別に、ライフスタイルとストリートファッションに特化したラインです。1970年代から80年代のアーカイブモデルを復刻し、現代的にアップデートしたアイテムを展開しています。特にスーパースター、スタンスミス、フォーラムといったスニーカーは、ストリートファッションの定番として不動の地位を築いています。ヒップホップとの深い結びつきもあり、ラン・DMCの「My Adidas」以来、三本線はストリートカルチャーのシンボルとなりました。
Nike SB(ナイキ エスビー)は、Nikeがスケートボードカルチャーに特化して展開するラインです。2002年に本格的にスタートしたNike SBは、プロスケーターとのコラボレーションや、限定デザインのダンクシリーズで、スケーターだけでなく広くストリートファッション愛好家からも支持を集めています。特にSBダンクは、通常のNikeダンクよりもクッション性が高く、スケートに適した仕様になっていますが、そのデザイン性の高さからファッションアイテムとしても人気です。
Puma(プーマ)は、1990年代後半から2000年代にかけて一時期人気が低迷しましたが、近年見事に復権を果たしました。特にスエードシリーズは、ヒップホップカルチャーと深く結びつき、ストリートファッションの定番スニーカーとして再評価されています。リアーナとのコラボレーション「Fenty Puma」などにより、女性からの支持も高まり、ブランドイメージを一新しました。
Reebok(リーボック)は、1980年代から90年代にかけて、ヒップホップカルチャーと密接な関係を築いてきたブランドです。特にクラシックレザーやポンプフューリーは、当時のヒップホップアーティストたちに愛用され、今なお多くのファンに支持されています。Jay-Zとのコラボレーション「S.Carter Collection」など、ヒップホップとの結びつきを生かした戦略で、独自のポジションを確立しています。
これらスポーツブランドのストリートラインは、本来の機能性を保ちながら、ファッション性を高めることで、ストリートファッションに欠かせない存在となっています。
定番ブランドの選び方とスタイリングのコツ
これまで数多くの定番ブランドを紹介してきましたが、実際に自分のワードローブに取り入れる際には、どのように選べばよいのでしょうか。ここでは、定番ブランドの選び方と、効果的なスタイリングのコツをお伝えします。
まず重要なのは、自分のライフスタイルや価値観に合ったブランドを選ぶことです。例えば、スケートボードが好きなら、SupremeやPalace、Nike SBといったスケートカルチャーに根ざしたブランドから入るのが自然です。ミリタリーやバイカーカルチャーに興味があるなら、NEIGHBORHOODやWTAPSが合うでしょう。単に人気だからという理由だけで選ぶのではなく、そのブランドが持つ背景やストーリーに共感できるかどうかが重要です。
次に、定番アイテムから揃えることをおすすめします。どのブランドにも、そのブランドを象徴する代表的なアイテムがあります。SupremeならBOXロゴTシャツ、BAPEならシャークパーカー、NEIGHBORHOODならMA-1ジャケット。これらの定番アイテムは、ブランドの哲学が凝縮されており、長く愛用できます。まずは一つの定番アイテムから始めて、徐々にワードローブを広げていくのが賢明です。
ブランドミックスも重要なテクニックです。全身を同じブランドで固めるのではなく、異なるブランドを組み合わせることで、自分らしい個性的なスタイルが生まれます。例えば、SupremeのTシャツにCarharttのパンツ、足元はNikeのスニーカーといった具合です。ただし、あまりに多くのブランドロゴが目立つと煩雑になるため、ロゴアイテムは1〜2点に抑え、他はシンプルなものでバランスを取るとよいでしょう。
年齢に応じた取り入れ方も考慮すべきポイントです。20代であれば、トレンド感のある派手なデザインも似合いますが、30代、40代になると、より洗練された大人のストリートスタイルが求められます。NEIGHBORHOODやvisvim、Stone Islandなど、品質が高く落ち着いたトーンのブランドを選ぶと、年齢にふさわしい成熟したスタイルが完成します。
最後に、本物を見極める目を養うことも大切です。定番ブランドは人気が高いため、偽物も多く出回っています。信頼できる正規販売店や、実績のあるセレクトショップで購入することをおすすめします。
ALLAUMOで出会える定番ブランドの魅力
ここまで、数多くの定番ストリートブランドを紹介してきましたが、これらのブランドを実際に手に入れ、自分のスタイルに取り入れるには、信頼できるショップ選びが重要です。そこでおすすめしたいのが、海外のストリートアイテムを厳選して取り扱う「ALLAUMO(アラーモ)」です。
ALLAUMOの大きな魅力は、他店では出会えない海外セレクトの希少なアイテムを豊富に取り揃えている点です。定番ブランドの中でも、日本国内では入手困難なモデルや、海外限定のカラーバリエーションなど、こだわりのラインナップが揃っています。本記事で紹介したNEIGHBORHOOD、WTAPS、Supremeといった定番ブランドが好きな方にとって、まさに理想的な品揃えと言えるでしょう。
特に注目すべきは、20代から40代後半まで、幅広い年齢層が楽しめるアイテムセレクションです。若々しいトレンド感のあるアイテムから、大人の落ち着いた雰囲気を演出できる上質なアイテムまで、年齢やスタイルに応じて選べる多様性があります。ストリートファッションは若者だけのものではありません。その文化と歴史を理解し、自分なりに解釈して取り入れることができる大人にこそ、真の魅力が伝わるものです。
ALLAUMOで取り扱うアイテムは、単なる服ではなく、ストリートカルチャーの本質を体現したものばかりです。一つ一つのアイテムが持つ背景やストーリーを感じながら、自分だけのスタイルを構築する喜びを味わえます。
定番ブランドの魅力を深く理解した今、あなた自身のワードローブに、本物のストリートアイテムを加えてみませんか。ALLAUMOの公式サイトでは、厳選された定番ブランドのアイテムを多数ご覧いただけます。長く愛用できるタイムレスな一着との出会いが、あなたのファッションライフをさらに豊かにしてくれるはずです。
まとめ
ストリートファッションの定番ブランドは、単なる流行ではなく、長い年月をかけて培われた文化と価値観の結晶です。アメリカ発のSupremeやStussy、日本発のBAPEやNEIGHBORHOOD、ヨーロッパ発のPalaceやStone Island。それぞれのブランドが、独自のカルチャーを背景に持ち、確かな品質と普遍的なデザインで、世代を超えて支持され続けています。
定番ブランドを知り、理解することは、表面的なトレンドに流されない、自分だけのスタイルを確立するための重要な一歩です。どのブランドが自分のライフスタイルや価値観に合うのか、どのアイテムから揃えるべきか。じっくりと考え、自分なりの答えを見つけることが、ストリートファッションを楽しむ醍醐味でもあります。
定番ブランドの魅力は、時代を超えて愛され続けることにあります。今日購入したアイテムが、10年後も変わらずあなたのワードローブで活躍し続ける。それこそが、定番ブランドを選ぶ最大の理由です。あなたも、自分にとっての「定番」を見つけ、長く愛せる一着との出会いを楽しんでください。
▶ALLAUMO公式サイト:https://www.allaumo.com/


