アメリカのショッピングモールは、ただの「買い物スポット」ではありません。想像を超える広大な空間に、あなたの知らない世界が広がっています。
日本では手に入らない限定アイテムとの出会い、タックスフリーでお得に買えるブランド品、そして買い物の合間に楽しめる本格グルメやエンターテイメント施設。
「もっと早く知っていれば…」と後悔する日本人旅行者は少なくありません。モール・オブ・アメリカのような超大型施設では、一日では回りきれないほどの魅力が詰まっているのです。
西海岸のオープンエアタイプから東海岸の高級感あふれる施設まで、地域ごとの特色も様々。あなたのアメリカ旅行を何倍も豊かにする、ショッピングモールの楽しみ方をご紹介します。
アメリカのショッピングモール文化とは?知っておきたい基本情報
アメリカのショッピングモールは単なる買い物の場所ではなく、一大エンターテイメント空間として進化しています。
平均的なアメリカのモールは日本のそれと比べて格段に広く、店舗数も多いのが特徴です。週末には家族連れで一日中過ごすことも珍しくなく、ショッピングだけでなく、映画館やアミューズメント施設、多彩なレストランも併設されています。
地域によって特色が異なり、西海岸ではアウトドア型のオープンモールが人気である一方、中西部や東海岸では巨大な屋内型モールが主流となっています。
アメリカのショッピングモールを最大限に楽しむためには、その規模や特徴を理解しておくことが大切です。
以下では、エリアごとの人気モールや買い物のコツなど、訪れる前に知っておきたい情報をご紹介していきます。
1. モール・オブ・アメリカ(ミネソタ州)- 世界最大級の体験型モール
ミネソタ州ブルーミントンに位置するモール・オブ・アメリカ(Mall of America)は、世界最大級のショッピングモールとして知られています。
520以上の店舗が集まるだけでなく、室内テーマパーク「ニコロデオン・ユニバース(Nickelodeon Universe)」や水族館「シー・ライフ(Sea Life)」も併設されている複合施設です。
約4万平方メートルもの広さを誇るこのモールでは、1日では回りきれないほどの見どころがあります。ファッション、雑貨、家電など幅広いジャンルの店舗に加え、40以上のレストランやフードコートも充実しているため、食事にも困りません。
特に注目すべきは、季節ごとに開催される大規模なイベントです。クリスマスシーズンになると巨大なツリーが設置され、サンタとの写真撮影も楽しめます。
また、タックスフリーの州に位置しているため、衣類や靴などの買い物が消費税なしでお得にできるのも魅力の一つ。
アメリカ旅行で一度は訪れたい、体験型ショッピングの聖地と言えるでしょう。
2. サウスコースト・プラザ(カリフォルニア州)- セレブ御用達の高級ショッピングスポット
カリフォルニア州コスタメサに位置するサウスコースト・プラザ(South Coast Plaza)は、西海岸を代表する高級ショッピングモールです。
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)、グッチ(GUCCI)、シャネル(CHANEL)などの世界的ブランドが250店舗以上集結し、セレブリティや富裕層が頻繁に訪れることでも知られています。
美しい噴水や彫刻が点在する洗練された空間デザインは、ショッピングの合間の休憩にも最適な環境を提供しています。
このモールの特徴は、単に高級ブランドが揃っているだけでなく、パーソナルショッピングサービスが充実している点です。
予約すれば専属のスタイリストがついて、あなたの好みや予算に合わせた買い物をサポートしてくれます。
また、レストラン街には地元の人気シェフが手がけるグルメレストランも多数出店。買い物だけでなく、カリフォルニアの最先端の食文化も堪能できる場所として、観光客からも高い評価を受けています。
3. キング・オブ・プルシア(ペンシルバニア州)- 東海岸最大級のショッピング複合施設
ペンシルバニア州フィラデルフィア近郊にあるキング・オブ・プルシア(King of Prussia)は、東海岸最大級のショッピングモールとして地元住民だけでなく、観光客からも絶大な人気を誇っています。
400以上もの店舗が集まり、高級ブランドから手頃な価格のショップまで幅広いセレクションが魅力です。
巨大な屋内エリアと、近年拡張されたアウトドアショッピングエリア「ザ・プラザ(The Plaza)」の両方を持つハイブリッド型モールとなっています。
このモールでは、アメリカならではの大型専門店が充実しているのが特徴的です。
例えば、Nordstrom(ノードストローム)やBloomingdale's(ブルーミングデールズ)といった高級デパートに加え、Apple Store(アップルストア)、Crate & Barrel(クレート&バレル)(家具・インテリア)なども出店しており、アメリカ生活の質の高さを実感できます。
日本未入荷のブランドや限定品も多く、お土産探しにも最適な場所。フードコートも充実しており、地元フィラデルフィアの名物「チーズステーキ」も楽しめるため、一日中滞在しても飽きることはないでしょう。
エリア別おすすめショッピングモールガイド
アメリカは国土が広大なため、地域によってショッピングモールの特色も大きく異なります。
東海岸の歴史あるモールから、西海岸のトレンディな施設、中西部の巨大複合施設まで、それぞれに独自の魅力があるのです。
また、気候条件や地域文化の違いによっても、モールの構造や提供されるサービスには特徴が表れています。
ここでは、アメリカの主要エリアごとのショッピングモール事情について詳しく解説します。
旅行の際に訪れるエリアが決まっている方は、ぜひ参考にしてみてください。各地域の代表的なモールの特徴やアクセス方法、おすすめの店舗などを紹介していきます。
西海岸(カリフォルニア・ワシントン・オレゴン)のショッピングモール
西海岸のショッピングモールは、温暖な気候を活かしたオープンエアタイプの施設が多いのが特徴です。
特にカリフォルニア州では、ザ・グローブ(The Grove)(ロサンゼルス)やファッションアイランド(Fashion Island)(ニューポートビーチ)など、屋外の開放的な空間で買い物を楽しめるモールが人気を集めています。
これらのモールでは、ヤシの木が立ち並ぶ遊歩道を歩きながら、西海岸特有のリラックスした雰囲気の中でショッピングができます。
西海岸のモールのもう一つの魅力は、最新トレンドのショップが充実している点です。
特にシアトルのユニバーシティビレッジ(University Village)やポートランドのパイオニアプレイス(Pioneer Place)では、環境に配慮したエシカルブランドやローカルデザイナーの店舗が多く出店しています。
また、テクノロジー関連の店舗も充実しており、シリコンバレー近郊のモールではApple(アップル)やTesla(テスラ)などの直営店で最新ガジェットを体験することも可能。
西海岸ならではのヘルシー志向のレストランやカフェも多く、買い物の合間に本格的なオーガニック料理やクラフトコーヒーを楽しむことができるでしょう。
東海岸(ニューヨーク・フロリダ・マサチューセッツ)のショッピングモール
東海岸のショッピングモールは、洗練された高級感とヨーロッパの影響を受けたデザインが特徴です。
ニューヨークのハドソンヤード(Hudson Yards)やボストンのプルーデンシャルセンター(Prudential Center)などは、都会的な洗練さと歴史的な建築要素を組み合わせた独自の雰囲気を持っています。
特に冬の寒さが厳しい北東部では、地下鉄や公共交通機関から直接アクセスできる屋内型モールが発達しており、悪天候の日でも快適にショッピングを楽しめる工夫がなされています。
一方、フロリダなどの南部では、バル・ハーバー・ショップス(Bal Harbour Shops)(マイアミ)やザ・モール・アット・ミレニア(The Mall at Millenia)(オーランド)のような、贅沢で開放的な雰囲気のモールが人気です。
これらのモールでは、高級ブランドショップが多く、国際的な観光客向けのサービスも充実しています。
また、東海岸のモールでは歴史ある老舗百貨店も健在。メイシーズ(Macy's)やサックス・フィフス・アベニュー(Saks Fifth Avenue)などのフラッグシップストアで、アメリカの伝統的なデパートカルチャーを体験できることも大きな魅力です。
現地の人々のライフスタイルを肌で感じながら、本場のアメリカンショッピングを満喫してみてください。
アメリカのショッピングモールで買うべき人気ブランド・アイテム
アメリカのショッピングモールでは、日本では手に入らない限定品や、日本より格段に安く購入できるブランド商品がたくさんあります。
特に大型モールでは、ラグジュアリーブランドから手頃な価格のカジュアルブランドまで幅広いセレクションが揃っており、効率よくショッピングを楽しむことができます。
また、アメリカならではのサイズ展開の豊富さも魅力の一つです。
ここでは、アメリカのショッピングモールで特に買い物をおすすめするブランドやアイテムをご紹介します。
日本とのプライス差が大きい商品や、アメリカ限定のコレクション、さらには自分用とお土産用の両方におすすめの商品をピックアップしました。
アメリカ限定商品・日本未入荷ブランドをチェック
アメリカのショッピングモールでは、日本では見かけないブランドや限定商品との出会いが大きな楽しみの一つです。
例えば、Anthropologie(アンソロポロジー)は、ボヘミアンスタイルの洋服や独創的なインテリア雑貨で人気のブランドですが、日本には未上陸。
また、Madewell(メイドウェル)の質の高いデニムやバッグも日本では手に入りにくい逸品です。
コスメ好きなら、Sephora(セフォラ)の店舗限定セットや、アメリカの天然成分にこだわったブランド「Kiehl's(キールズ)」のギフトボックスがおすすめです。
スポーツウェアやスニーカーも、本場アメリカならではの豊富な品揃えと価格の安さが魅力です。
Nike(ナイキ)やAdidas(アディダス)のファクトリーアウトレットでは、日本未発売モデルや限定カラーが見つかることも。
また、バスケットボールやアメリカンフットボールなどのプロスポーツチームの公式グッズショップも見逃せません。
地元チームのジャージやキャップは、実用的かつ記念になるお土産として人気です。アメリカならではのブランド体験を楽しみながら、普段の買い物では出会えない特別なアイテムを見つけてみましょう。
お土産におすすめの雑貨・コスメ・食品
アメリカのショッピングモールは、自分用の買い物だけでなく、お土産探しにも最適な場所です。
特に人気なのが、Bath & Body Works(バス&ボディワークス)のフレグランス製品。季節限定の香りやギフトセットは、コスパが良く日持ちするため、友人や家族へのプレゼントとして喜ばれます。
また、Trader Joe's(トレーダージョーズ)の食品も見逃せません。一部のモールには専門店が入っており、オーガニックスナックやドライフルーツ、調味料などが手頃な価格で購入できます。
アメリカならではのキッチン雑貨も人気のお土産です。Williams-Sonoma(ウィリアムズ・ソノマ)では、高品質なキッチンツールやユニークな調理器具が揃っています。
また、Yankee Candle(ヤンキーキャンドル)のアロマキャンドルは、アメリカならではの豊富な香りのバリエーションが魅力。サイズも様々で予算に合わせて選べます。
お菓子好きな方へのお土産なら、Godiva(ゴディバ)やSee's Candies(シーズキャンディーズ)のチョコレートがおすすめです。
以下は、予算別のおすすめお土産リストです:
予算 | おすすめお土産 |
---|---|
1,000円未満 | ・M&M's(エムアンドエムズ)のご当地パッケージ ・地元チームのマグネット ・トレーダージョーズのスナック類 |
1,000円~3,000円 | ・バス&ボディワークスのハンドソープセット ・ヤンキーキャンドルの小型サイズ ・地元コーヒーショップの豆 |
3,000円以上 | ・コーチ(Coach)のカードケース ・セフォラのメイクパレット ・ウィリアムズ・ソノマのキッチンツール |
アメリカのショッピングモールをお得に楽しむコツ
アメリカのショッピングモールで買い物をする際、知っておくと大きく節約できるテクニックがあります。
アメリカ独自のセール時期やクーポン制度を活用すれば、通常価格よりも格段にお得に買い物ができるのです。
特に外国人旅行者には、税金還付などの特別な特典が用意されていることも多く、これらを事前に把握しておくことで賢いショッピングが可能になります。
ここでは、アメリカのショッピングモールをよりお得に楽しむためのコツをご紹介します。
事前の準備から現地での支払い方法まで、節約のポイントを解説していきましょう。
タックスフリー制度を活用する方法
アメリカには州ごとに異なる消費税(セールスタックス)制度があり、中にはオレゴン州やデラウェア州のように、衣類や日用品にまったく消費税がかからない「タックスフリー州」も存在します。
また、多くの州では、外国人旅行者を対象とした「タックスリファンド(税金還付)」制度を設けています。
一定金額以上の買い物をすると、出国時に消費税分が返金されるシステムです。この制度を利用するには、買い物の際にパスポートを提示し、専用の還付フォームを入手する必要があります。
さらに、一部の州では年に数回「タックスフリーウィークエンド」というイベントを開催しています。
この期間中は、衣類や学用品などの特定商品が一時的に非課税となり、大幅な節約が可能です。
2025年の主なタックスフリーウィークエンドは、テキサス州では8月第一週末、フロリダ州では7月末に予定されています。事前にショッピングモールの公式サイトやビジターセンターで確認しましょう。
最大限の節税効果を得るためには、大型ショッピングモールのカスタマーサービスデスクで、外国人向けの税金ガイドや還付手続きについて相談するのがおすすめです。
クーポンやセール情報の入手方法
アメリカのショッピングモールでは、様々な方法でクーポンやセール情報を入手できます。
最も手軽なのは、モールの公式ウェブサイトやアプリをチェックすること。多くのモールでは、訪問者向けの割引クーポンや最新セール情報を提供しています。
例えば「Simon Malls(サイモン・モールズ)」のアプリでは、対象モール内の店舗で使えるデジタルクーポンが定期的に更新されます。
また、モール内のインフォメーションセンターでは、「バケーションパス」と呼ばれる観光客専用の割引冊子が無料で配布されていることも多いです。
アメリカには日本とは異なるセールシーズンがあります。最大のセールは感謝祭翌日の「ブラックフライデー」で、11月末に開催。
この時期は年間で最も大幅な値引きが実施され、多くの店舗が70%オフなどの破格の割引を提供します。
また、7月4日(独立記念日)前後のサマーセールや、12月26日からのアフタークリスマスセールも見逃せません。
さらに、個別ブランドのメンバーシップに登録すると、会員限定割引や誕生日特典なども受けられます。
効率よくお得に買い物をするなら、旅行前に欲しいブランドのニュースレターに登録しておくと良いでしょう。最新情報をいち早くキャッチできます。
アメリカのショッピングモールでの買い物マナーと注意点
アメリカでショッピングを楽しむ際には、日本とは異なるマナーや習慣があることを知っておくと安心です。
特に販売員との関わり方や支払い・返品に関するルールは、日本の常識とは大きく異なる部分も少なくありません。
文化的な違いを理解し、現地の習慣に合わせた買い物をすることで、スムーズで快適なショッピング体験ができるでしょう。
ここでは、アメリカのショッピングモールで買い物をする際に知っておきたいマナーや注意点について解説します。
初めてアメリカを訪れる方はもちろん、リピーターの方も再確認しておくと良いポイントばかりです。
チップ文化やセールスタックスについて知っておくべきこと
アメリカではチップの文化が根付いており、ショッピングモール内でも様々なシチュエーションでチップを渡す機会があります。
例えば、フードコートでテーブルサービスを受けた場合は請求額の15~20%程度、コートチェックサービスを利用した場合は1点につき1~2ドル、バレーパーキングでは3~5ドルが相場です。
また、パーソナルショッパーなどの特別なサービスを受けた際にもチップを渡すのがマナーとされています。チップは感謝の気持ちを示すものなので、サービスに満足したら快く渡すようにしましょう。
また、アメリカの価格表示システムも日本とは大きく異なります。店頭やタグに表示されている価格には、通常セールスタックス(消費税)が含まれていません。
実際のレジ精算時には、州ごとに異なる税率(約5~10%)が上乗せされるため、予算管理には注意が必要です。
さらに、クレジットカード利用時には「署名」が求められることがあります。その際には、パスポートと同じサインをするようにしましょう。
最近は暗証番号入力式のIC決済も増えていますが、店舗によってはまだサイン式の決済機を使用しているところもあるので覚えておくと良いでしょう。
返品・交換ポリシーを理解しよう
アメリカの小売店は一般的に返品・交換に寛容で、日本よりも柔軟なポリシーを持っています。
多くの店舗では、未使用・未開封の商品であれば、レシートがあれば購入後30〜90日以内の返品が可能です。
一部の大手チェーンでは、ノードストロームのようにほぼ無期限の返品を受け付けるところもあります。
しかし、セール品や下着類、食品などは返品不可の場合もあるため、購入前に各店舗の返品ポリシーを確認することが重要です。
外国人旅行者の場合、帰国後の返品は難しいこともあるため、現地滞在中に商品に問題がないか確認してください。
モール内の多くの店舗では、商品のタグを付けたままにしておけば、購入したその日でも気が変わったら返品可能です。
返品手続きの際には、通常、購入時と同じ支払い方法で返金されますが、クレジットカード払いの場合は口座への返金処理に数日かかることもあります。
事前に知っておくべき点として、高額商品(特に電化製品や化粧品)を購入する際は、日本で使用可能かどうかを確認することが大切です。
電圧やプラグの形状、さらには化粧品の成分規制などは国によって異なります。また、保証書の有効範囲も国際的に適用されるかどうか確認しておくと安心です。
問題が生じた際にも慌てることなく対応できるよう、重要な買い物の際はレシートを大切に保管しておきましょう。
アメリカのショッピングモールの楽しみ方【買い物以外も満喫】
アメリカのショッピングモールは、単なる買い物の場所を超えた複合エンターテイメント施設です。
多くのモールでは、映画館やボウリング場、インドアテーマパークなど様々な娯楽施設が併設されています。
また、フードコートやレストランの充実度も日本のモールとは比較にならないほど高く、現地の食文化を体験する絶好の場所にもなっています。
ここでは、ショッピング以外でもアメリカのモールを満喫する方法をご紹介します。限られた旅行時間の中で、買い物も食事もエンターテイメントも一度に楽しむためのヒントをお伝えします。
食事を楽しむ - フードコートからグルメレストランまで
アメリカのショッピングモールのフードコートは、日本のそれとは規模も質も大きく異なります。
一般的なアメリカのモールのフードコートには、ファストフードチェーンから各地の郷土料理、エスニック料理まで、20〜30店舗ものレストランが集まっています。
特に人気なのが、地元発のハンバーガーショップやメキシカン料理店。「Shake Shack(シェイク・シャック)」や「Chipotle(チポトレ)」などは、アメリカ人の日常食を知る絶好の機会です。
高級モールになると、フードコートだけでなく、有名シェフがプロデュースしたレストランや地元で人気のビストロが入っていることも珍しくありません。
例えば、ロサンゼルスの「ザ・グローブ(The Grove)」には、セレブ御用達のオーガニックレストラン「ファーム・オブ・ビバリーヒルズ(Farm of Beverly Hills)」が。
ラスベガスの「ベラージオ・ショップス(Bellagio Shops)」には、ミシュラン星付きのイタリアンレストラン「スピアゴ(Spiago)」が出店しています。
買い物の合間に本格的な食事を楽しめば、ショッピングの疲れも吹き飛ぶでしょう。
また、休憩にぴったりなのが、アメリカ発のコーヒーチェーン。スターバックス(Starbucks)はもちろん、「ペート・コーヒー(Peet's Coffee)」や「ブルーボトル・コーヒー(Blue Bottle Coffee)」などの専門店で、現地スタイルのコーヒーブレイクを体験してみてください。
エンターテイメント施設を活用しよう
アメリカの大型ショッピングモールには、様々なエンターテイメント施設が併設されています。
最も一般的なのが最新設備を備えた巨大シネマコンプレックス。IMAX®(アイマックス)やDolby Atmos®(ドルビーアトモス)など最先端の音響・映像システムを導入した映画館で、ハリウッド最新作を楽しめます。
映画のチケットは日本より安く、平日なら10~15ドル程度。大きなリクライニングシートと巨大スクリーンは、日本では体験できない映画体験を提供してくれます。
家族連れに人気なのが、室内アミューズメント施設です。「Dave & Buster's(デイブ・アンド・バスターズ)」や「Round One(ラウンドワン)」のような大型ゲームセンターでは、最新のアーケードゲームやボウリング、ビリヤードなどが楽しめます。
特に「Legoland Discovery Center(レゴランド・ディスカバリー・センター)」や「KidZania(キッザニア)」などの子供向け体験型施設は、お子さん連れの旅行者に大変人気があります。
アメリカならではのエンターテイメントとしては、ライブイベントも見逃せません。週末になると多くのモールでは、センターコートなどのオープンスペースで無料のライブミュージックやファッションショーを開催。
また、有名スポーツチームのグッズショップでは、選手のサイン会が行われることも。事前にモールの公式サイトやSNSでイベント情報をチェックしておくと、思いがけない体験ができるかもしれません。
買い物だけでなく、これらのエンターテイメント要素も含めてスケジュールを組むことで、アメリカのショッピングモールを最大限に楽しむことができるでしょう。
【体験談】日本人旅行者がアメリカのショッピングモールで驚いたこと
アメリカのショッピングモールを初めて訪れた日本人旅行者が、最も驚くのはその規模の大きさです。
平均的なアメリカのモールは、日本の大型商業施設の2〜3倍もの広さを持ち、館内を移動するだけでも一苦労。モール・オブ・アメリカ(Mall of America)のように7つのフロアに500以上の店舗を構える超大型施設では、一日では回りきれないほどです。
また、「試着は当たり前」という文化も日本と大きく異なります。アメリカでは多くの人が何着も試着室に持ち込み、じっくりと選ぶスタイルが一般的なのです。
販売員の接客スタイルにも文化の違いが表れています。日本のような「見守り型」の接客は少なく、積極的に話しかけてくる店員が多いのが特徴。
「How are you doing today?(今日の調子はどう?)」といった気さくな挨拶から会話が始まり、好みやサイズを詳しく聞かれることも珍しくありません。
最初は戸惑うかもしれませんが、個人的な好みを伝えれば、ぴったりの商品を提案してくれることも多いです。
驚きの声が多いのがサイズ展開の豊富さです。特に靴やアパレルでは、幅広いサイズバリエーションが用意されています。
例えば、靴のワイズ(幅)はナローからワイドまで複数展開されており、自分の足に合ったサイズが見つかりやすいのもアメリカならでは。
また、返品・交換の柔軟さにも多くの旅行者が感動しています。「タグ付きなら理由を問わず返品可能」というポリシーは日本ではあまり見られない光景です。
ショッピングに慣れてくれば、これらのアメリカならではのシステムをうまく活用して、効率的に満足度の高い買い物ができるようになるでしょう。
まとめ:アメリカのショッピングモールを最大限楽しむための計画づくり
アメリカのショッピングモールを最大限に楽しむためには、事前の計画が欠かせません。
広大な施設を効率的に回るには、訪問前にモールの公式サイトでフロアマップを確認し、優先的に訪れたい店舗をピックアップしておくことが大切です。
ほとんどの大型モールでは、オンラインでモールマップを提供しており、店舗の場所や営業時間などの詳細情報も閲覧できます。
また、旅行者向けの特典や割引情報も事前にチェックしておきましょう。
滞在時間の目安としては、中規模のモールでも最低3〜4時間、大型モールなら1日かけて回ることをおすすめします。
特に初めて訪れるモールでは、買い物だけでなく、食事やエンターテイメント施設も充実しているため、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。
また、週末や祝日は現地の人で混雑するため、可能であれば平日の訪問が快適なショッピング体験につながります。
アメリカのショッピングモールでの買い物を成功させるポイントは、柔軟性と計画性のバランスです。
しっかりとした計画を立てつつも、思いがけない出会いや発見を楽しむ余裕を持つことで、充実したショッピング体験が可能になります。
事前リサーチで情報を集め、現地では臨機応変に対応するという姿勢が、アメリカのショッピングモールを最大限に楽しむ秘訣です。
帰国後に「あそこにも行けばよかった」と後悔することのないよう、十分な準備と探検心を持って、アメリカならではのショッピングモール文化を存分に体験してください。